あれから9日。
今日、明日、祥也の葬儀が、彼の実家のある千葉県旭市で行われる。
ふと、思ったが、5日のあの日に もう一人、ヨーロッパで活躍中の日本人ライダーがレース中に転倒した事を思いだした。
ライダーにとって、また、レースを見ている側からすれば 転倒は日常茶飯事。
特にこの日は祥也の事があったので、忘れていた。
SBK世界選手権で活躍中のドゥカティ・ゼロックス・レーシングチーム所属、 芳賀 紀行。
35歳の大ベテランが、5日のあの日、ドイツ・ニュルブルクリンク サーキットで大転倒した。
写真はその瞬間のもの。
でも彼はこの直後、何事もなかったかの様に立ち上がり、スタスタと歩き ピットへ戻った。
しかも直後のレース2では、見事優勝。 完璧なレース運びで。
彼の参戦する世界選手権のSBKは 2ヒート制なので。
同じ日に、イタリアとドイツで2人の日本人ライダーに起きた転倒事故。
だが、その後、彼らを待つ大きな、大き過ぎる 結果の違い…。
「運命」という言葉だけでは締めくくれない・・・。